重さの値 Encumbrance rating
英語版 CrawlWiki の記事「Encumbrance rating」(0.31 向け、2025-12-15 版)の翻訳です。原文の著者は編集履歴をご覧ください。
この記事は 0.31 の時点の内容で、最新の 0.34 とは違うところがあるかもしれません。
盾の重さについては盾を参照。所持品の重量による重量超過(encumbered)は別物で、今はもう無い仕組みだ。
重さの値(encumbrance rating)は胴鎧に付いているペナルティだ。重い鎧ほど重さの値は大きい。重さが大きいほど、回避、呪文の詠唱、隠密、射撃武器へのペナルティも大きくなる。重さは腕力と甲冑スキルで軽くできるが、なくすことはできない。
このページで扱うのは胴鎧だけだ。ほかにも動きを「重く」する防具はあるが、仕組みが違う。
重さの値を持つアイテムの数値は防具の表にまとめてある。
目次
基本のペナルティ
胴鎧の「基本」のペナルティは次の式で求まる。[1]
ここで、
この式は次の形にまとめられる。
この式そのものは使われないが、ほかのペナルティのほとんどはこれをもとに決まる。
回避
重さの値は EV に二つの形で響く。
- 重さの分だけ回避が直接下がる。これは甲冑スキルと腕力で減らせる。
- 躱し身スキルによる回避の上昇分が小さくなる。こちらは腕力でしか減らせない。
EV のペナルティ
重さによる EV の低下は次のとおり。[2]
この値がそのまま EV から引かれる。
躱し身のペナルティ
重さは、躱し身スキルと器用で得られる EV も減らす。
躱し身のボーナスは (8 + 0.8 × Dodging × Dex) / (20 - size_factor) で求まる。詳しくは回避を参照。
この躱し身のボーナスに、次の係数が掛かる。[3]
e は重さ。(e-3) が 0 以下なら、躱し身にペナルティは掛からない。
呪文の詠唱へのペナルティ
重さは「spellFailure」を増やす。これは実際に呪文を失敗する確率とは別の値なので注意。[4][5]
目安として、
「spellFailure」は何段階かの変換を経て、実際の失敗率になる。詳しくは呪文の成功率を参照。
隠密へのペナルティ
これは甲冑スキルや腕力とは関係がない。下がるのは隠密スキルではないので、急所攻撃の威力にも、アトロパ毒やダチュラ毒のダーツの効き目にも影響しない。
射撃武器へのペナルティ
重さは射撃武器を遅くする(投擲武器は遅くならない)。射撃武器の攻撃の所要時間が、ターン(decaAut、10 aut)単位で次の分だけ増える。[7]
このペナルティは確率的に小数点以下第一位に丸められ、攻撃の所要時間に加わる。単位がターン(decaAut)なので、式は 10 で割ってある。ふつうの aut で知りたければ 10 を掛ければいい。
分析
全体として、
- 甲冑スキルは重さを直線的に減らす。甲冑スキル 1 ごとに重さが 2.2% ずつ減る。
- 腕力は重さを対数的に減らす。つまり上げるほど効き目が薄れていく。躱し身のペナルティ以外では、腕力を 7 から 17 に上げたときの減り具合(%)は、2 から 7 に上げたときと同じで、17 から 37 に上げたときとも同じだ。
回避について
上で述べたとおり、重さ全体に対しては腕力を上げるほど効き目が薄れていく。ただし、はっきりした境目が一つある。e - 3 = str のところで、躱し身のペナルティの式が切り替わるのだ。ここを越えると、腕力によるペナルティの減り方は急に鈍くなる。この境目が関係するのは躱し身だけで、呪文の詠唱やふつうの EV のペナルティには関係しない。
「腕力は少なくとも重さと同じ数にしておけ」という目安があるのはこのためだ。とはいえ絶対の決まりではない。それ以上に腕力を上げても、目に見える効果がある場合は多い。それに、躱し身スキルをまったく上げていないなら、str = (e-3) という境目にはほとんど意味がない。
例として、躱し身のボーナスが何 % 残るかを次の表にまとめる。
| ファイアドラゴンの鱗一式(e=11) | プレートアーマー(e=18) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 腕力 | 躱し身の % | 増分 | 腕力 | 躱し身の % | 増分 | |
| 5 | 31.25% | 12 | 40.0% | |||
| 6 | 37.5% | +6.25% | 13 | 43.3% | +3.3% | |
| 7 | 43.75% | +6.25% | 14 | 46.6% | +3.3% | |
| 8 | 50% | +6.25% | 15 | 50% | +3.3% | |
| 9 | 55.5% | +5.5% | 16 | 53.1% | +3.1% | |
| 10 | 60% | +4.5% | 17 | 55.9% | +2.8% | |
| 11 | 63.6% | +3.6% | 18 | 58.3% | +2.4% | |
繰り返しになるが、これは躱し身のボーナスへの影響だけで、ふつうの EV のペナルティはこれとは別に掛かる。全体で見ると、腕力は 1 上げるごとに、前の 1 よりも得られる EV が少なくなっていく(もちろん、重い鎧を着るつもりなら腕力は高くしておくべきだ)。
呪文の詠唱について
AC や EV、呪文の威力が上がる利点は考えず、呪文の失敗率だけを見た場合の話。
甲冑スキルと呪文のスキル
- 重さによる spellFailure の増加は
19/225 * encumbrance^2 * (90 - 2armour) / (str+3)。甲冑スキルの項だけを取り出すと-armour * 38/225 * encumbrance^2 / (str+3)になる。 - 呪文の系統のスキル(呪文詠唱を除く)をすべて 1 ずつ上げると、spellFailure は 12 下がる。
- したがって、甲冑スキル 1 は、それぞれの呪文の系統のスキル
19/1350 * encumbrance^2 / (str+3)、つまりおよそ1/71 * encumbrance^2 / (str+3)に相当する。
たとえば腕力 11 でファイアドラゴンの鱗一式を着ているなら、甲冑スキル 1 = 1/71 * 11^2 / 14 = 呪文の系統のスキルそれぞれ 0.122 だ。比にすると、甲冑スキル 8.21 に対して各系統 1 になる。鉄塊の矢のような二系統の呪文なら、甲冑スキル 4.1 が地の魔術 1 か妖術 1 のどちらか一方に、甲冑スキル 8.21 が地の魔術と妖術の両方 1 ずつに相当する。
腕力と知力
- 腕力を 'x' だけ上げたとき、spellFailure は
(1/<str+3> - 1/<str+x+3>) * 19/225 * encumbrance^2 * (90 - 2armour)下がる。 - 知力は 1 につき spellFailure を 2 下げる。
たとえば腕力 11 でファイアドラゴンの鱗一式を着ていて、甲冑スキルが 0 だとする。レベルアップで腕力 +2 か知力 +2 かを選ぶとき、腕力 +2 の効果は (1/14 - 1/16) * 19/225 * 11^2 * 90 = spellFailure 8.21 で、知力による 2*2 = 4 より大きい。
スプレッドシート
防具のペナルティの計算には、このスプレッドシートを使うといい(コピーを作っても構わない): 計算機(0.27 の時点で古くなっている)
変更履歴
- 防具で素手の近接攻撃が遅くなることはなくなった。また 0.13 から 0.17 にかけて、計算式の一部が変わっている。
- 重さの値は 0.13 で導入され、それまでの EV ペナルティの仕組みに取って代わった。
出典
- ↑ player.cc:5892 (0.31.0)
- ↑ player.cc:5887 (0.31.0)
- ↑ player.cc:2122 (0.31.0)
- ↑ player.cc:2166 (0.31.0)
- ↑ spl-cast.cc:410 (0.31.0)
- ↑ player.cc:3112 (0.31.0)
- ↑ player-act.cc:360 (0.31.0)





