ランダムアーティファクト Randart
英語版 CrawlWiki の記事「Randart」(0.34 向け、2026-06-13 版)の翻訳です。原文の著者は編集履歴をご覧ください。
ランダムアーティファクト(randart、random artefact)は、ランダムに生成される装備品だ。特別なアーティファクトの性質をいくつでも持つことができ、そこが同じ種類のふつうの強化された武器とは違う。
生成
ランダムアーティファクトは、迷宮:1 を除けばほぼどこにでも出る。特定の種類のランダムアーティファクトを見つけるのは難しい(ランダムアーティファクトのプレートアーマーが出るとはあてにできないし、良いものとなればなおさらだ)が、ランダムアーティファクトそのものはそれほど珍しくない。ルーン3つのゲームなら、神の手助けがなくてもふつう10〜20個は出てくる。
アーティファクトは、エルフの大広間:3 や宝物庫:5 のような「質の高い」アイテムが出る場所でよく見つかる。オカワルとトログは装備品を贈ってくれることがあり、その中にはランダムアーティファクトも混じる。ゾムは何を贈ってきてもおかしくない。
見分け方
ランダムアーティファクトを見分けるのはとても簡単だ。見た目はたいてい同じ種類のほかのアイテムと変わらないが、注目すべきは説明の文字のほうだ。見つけた時点では、ランダムアーティファクトには次のような白い文字の妙な名前がついている。
- 煙を上げるダガー
そのアイテムのマスに乗れば、完全に鑑定される。
ただし、ランダムな魔法書の名前は白い文字にならない。それでも説明文はふつうの魔法書とは違っていて、中の呪文は自動的に鑑定される。
性質
ランダムアーティファクトの武器には必ずブランドがつき、装身具には必ず基本の種類がある。基本の種類は自動の銘の性質の並びのいちばん最初に出る。一方、防具のランダムアーティファクトにはエゴがつかないこともある。武器や防具のランダムアーティファクトは強化されていることが多く、その種類のアイテムのふつうの上限を超えることもある。
さらに、ランダムアーティファクトは次の性質を持つことがある。
プラスにもマイナスにもなる性質:
- ±Str、Dex、Int。見てのとおり。範囲は -5〜+12。
- ±Slay。殺戮の指輪とまったく同じ働きをする。範囲は -9〜+8。武器にはつかない(武器では強化値がそのまま殺戮と同じ働きをするため)。
- 火炎耐性: rF- から rF+++ まで。
- 冷気耐性: rC- から rC+++ まで。
- 意志力: Will- から Will+++ まで。
- Stlth±: 生まれつきの隠密を上げる、または下げる。
- MP±9: 最大MPを9上げる、または下げる。反魔法の武器にはつかない。
アイテムの基本の種類の効果はそのまま残る。たとえば意志力の指輪には必ず Will+ がつくので、ランダムアーティファクトの性質によっては基本の効果より大きな意志力になることがある。
プラスの性質:
- 負のエネルギーへの耐性: rN+ から rN+++ まで。
- 毒耐性: 重ならない1段階の rPois だけ。
- 電撃耐性: 重ならない1段階の rElec だけ。
- 腐食耐性: 重ならない1段階の rCorr だけ。
- SInv: 透明なものが見えるようになる。
- +Blink: 少しの MP で瞬間移動を発動できる。-Tele のついたランダムアーティファクトにはつかない。
- +Fly: 飛行できるようになる。
- +Inv: 透明化の喚起ができるようになる。発動はあまり楽ではなく、代償として最大 HP が衰弱する。
- Regen+: 再生の護符と同じように回復が速くなる。防具(と護符)にしかつかない。
マイナスの性質:
- *Noise: 攻撃するたびに音を立て、近くのモンスターを起こして警戒させる。その音は叫ぶよりいくらか大きい。近接武器にしかつかない。
- *Rage: 装備した者がランダムにバーサークする。発作的バーサークの変異に似ているが、確率はずっと高い(20%)。近接武器にしかつかない。
- *Corrode: ダメージを受けたとき、ランダムに腐食する。この性質のランダムアーティファクトを身につけるほど確率が上がる。rCorr と一緒にはつかない。
- *Slow: ダメージを受けたとき、ランダムに減速する。この性質のランダムアーティファクト1つにつき、確率が1%上がる。
- ^Contam: 外したときに大量の魔力汚染を受ける。悪い変異を招きやすい。
- ^Fragile: 1度しか装備できない。外すと壊れてなくなる。
- ^Drain: このランダムアーティファクトを外すと、プレイヤーが衰弱する。
- -Cast: 呪文が一切唱えられなくなる。防具にしかつかない。
- -Tele: あらゆるテレポートと瞬間移動を封じる。アビスへの追放とゴルブリアの通り道は防げない。+Blink と一緒にはつかず、防具にしかつかない。
- Bane: 装備するとランダムな災厄を受ける。
ここに挙げたのは、アーティファクトの基本の種類とは別に上乗せされる性質だ。手元のランダムアーティファクトに一覧に無い性質がついていたら、それは基本の種類によるもので、たいていはランダムアーティファクトの装身具の場合だ。また、ランダムアーティファクトには、元のアイテムが本来持つ性質を打ち消すような性質はつかない。たとえばファイアドラゴンの鱗一式のランダムアーティファクトなら、少なくとも rF++ は必ずある。
ランダムな魔法書はほかのランダムアーティファクトと違い、特別な性質を何も持たない。1つ以上のテーマに沿って、呪文がランダムに詰め合わされているだけだ。テーマには特定の魔法の系統のほか、「攻撃の呪文」「防御の呪文」「無力化の呪文」といった大まかな呪文の種類や、特定の呪文レベルがある。ランダムな魔法書の名前はたいていテーマを表している(たとえば「大地の酩酊の書」(Tome of Earthen Intoxication)には、地の魔術と毒の魔術の呪文がいろいろ入っている)。
名前
ランダムアーティファクトの名前はランダムに作られる。Crawl のデータベースのファイルから作るものと、名前の生成器(パンデモニウムの君主や店主などの名前もこれで作る)で作るものがある。どれも風変わりで、ときには笑える。
ランダムアーティファクトの名前には、ほとんど意味がない。神の名を冠したもの(「オカワルの希望の+6 ブロードアックス」など)は、その神の性格に反する性質を持たない。たとえばケイブリアドスの名を冠したアーティファクトには、早業や猛進のブランドがつかない。とはいえ、アーティファクトの名前がわかるのはすべての性質がわかったあとなので、名前から何かが漏れるわけではない。
ときどき、プレイヤーの名前がついたランダムアーティファクトも出る。珍しくはあるが、驚くような偶然というわけではない。アーティファクトにはプレイヤーの名前がつく確率が少しだけあるというだけの話だ。面白くはあっても、ほかの名前と同じくまったく意味はない。
戦略
ランダムアーティファクトはとても強力なこともあるが、質はまちまちだ。ごく大ざっぱに6つに分けられる。もちろん、どれに当たるかはキャラクターによって変わる。
- 良品から超一級品まで: いわゆる「超ランダムアーティファクト」(+5 イェンダーのブーツ {rF+++ rElec Will+ Str+8})もここに入るが、そこまでではなくても、ほぼ常に使いたくなるものも含む。アマーラの護符 {rF+ rPois Regen+ Slay+3} や +3 オカワルの希望の手袋 {rC+++ rN+ SInv} などがこれに当たる。
- しばらくは使える: たいていは強化値が高く、性質も悪くないかそれなりに役立つが、元の種類が弱い武器だ。たとえば +6 楽しみのシミター {freezing, rC+ SInv} など。良い武器ではあるが、強化した悪魔の刃やダブルソードにはかなわないし、終盤になれば +9 のブランドつきシミターにすら劣る。
- 付け替え用: 戦術的に役立つ性質はあるが、ずっと身につけていたくはない、良し悪しの混ざったものだ。プログの指輪 {rElec rN+ Will-- Str-5} は rElec や rN+ が欲しいときの付け替えには使えるかもしれないが、意志力と腕力が下がるので常用はとてもしたくない。
- 自分には役立たない: 着られないもの、装備できないものはここに入る。理屈の上では使えても実際には使いこなせないものも同じだ。早業の処刑人の斧はすばらしい武器だが、闇エルフの妖術師が使いこなせるとは思えない。ただ、役立つ耐性のついた武器なら、近接戦闘をあまりしないつもりの術者にも使い道がある。
- がらくた: ただ退屈なだけで、ブランドつきのふつうの同種のアイテムと比べてたいして良くも悪くもないもの。月の指輪 {rF+ Str+2} はふつうの指輪と比べてほとんど得がないし、+0 クシジックの兜 {Slay-1 Dex+2 Int-3} は誰にとってもたいしたものではない。困ったことに、ランダムアーティファクトのかなりの数がここに入る。冷静な目を保つのがいちばん大事なのはここだ。上の兜を、意志力の帽子や、ただの +2 の兜の代わりにかぶるのはまずい。このたぐいのランダムアーティファクトは、その部位にほかに良いものが無いときにだけ着ければいい。
- 悪いもの: たいていはひと目でわかる。トーグの護符 {Acrobat Str-2 rC-} のような「良し悪し混在だが、ほぼ悪い」ものから、-2 千の太陽の帽子 {Dex-2 Slay-2} や太陽の指輪 {Fly Slay-5 *Slow *Rage} のような見事な失敗作まである。ふつうは、こういうランダムアーティファクトを同じ種類のブランドなしのただのアイテムより選ぶ理由はまったくない。
どの分類に入るかを左右する要素で、見落とされがちなのが、そのランダムアーティファクトの部位と元の種類だ。+6 ウィクジルズのプレートアーマー {rN+ Dex+3 Slay+1} は、+10 の火炎耐性のプレートアーマーにたぶん劣る。ところが +3 ウィズジルズの手袋 {rN+ Dex+3 Slay+1} はかなり良い。手に入るどんなふつうの手袋よりも上だからだ。要するに、ランダムアーティファクトの良し悪しを考えるときは、代わりに使えるふつうのアイテムに何があるかを必ず考えに入れよう。
性質があまりにランダムなので、ほとんどのランダムアーティファクトは実はそれほど役に立たない。いちばん良いものを選び、あとは捨てよう。珍しいからとか、「いつか」使うかもしれないからといって、持ち歩いたり貯め込んだりしないこと。いま使っていなくて、役立つ具体的な場面も思いつかないなら、たぶんそれはがらくた(上の分類の最後の3つのどれか)だ。
変更履歴
- 0.34 で、マイナスの性質 Bane が追加された。
- 0.33 より前は、ランダムアーティファクトは元の種類が本来持つ性質を変えられなかった(たとえばファイアドラゴンの鱗一式のランダムアーティファクトが rF++ を超えることはなかった)。
- 0.30 より前は、スカーフ、オーブ、魔法の杖はランダムアーティファクトとして出なかった。
- 0.29 より前は、ランダムアーティファクトのマイナスの強化値は -7 が下限だった。
- 0.28 より前は、(ランダム)アーティファクトは迷宮:2と迷宮:3には出なかった。
- 0.27 より前は、ランダムアーティファクトはマスに乗っても鑑定されなかった。そのため、性質によっては装備して鑑定するのが危険だった。
- 0.14 より前は、音を立てるランダムアーティファクトは攻撃していないときにも音を立てることがあった。