邪悪 Evil
英語版 CrawlWiki の記事「Evil」(0.34 向け、2026-04-20 版)の翻訳です。原文の著者は編集履歴をご覧ください。
邪悪(「不浄」とも)は、道に外れた行い、品物、力、存在を言い表すための区分だ。邪悪と対をなすのはふつう善で、こちらは役に立ち、世界を積極的により良くするものを指す。Crawl には邪悪の源がたくさんある。
ただし、このゲームはプレイヤーに「善」の役回りを押しつけはしない。あなたのキャラクターには自由意志があり、邪悪なアイテムや魔法や神を好きに使ってもいいし、善悪の問題などまったく気にしなくてもいい。
邪悪な存在
アンデッドと悪魔に分類される生き物は、プレイヤーでもモンスターでも例外なく邪悪だ。
プレイヤーの種族では、次のものが邪悪だ。
邪悪な存在は神聖属性のダメージや神罰に弱い。邪悪な種族のプレイヤーは善神を信仰できず、神罰の恩恵も受けられない。ただし、邪悪な種族で遊ぶからといって、邪悪なことに手を染め(邪悪な行いをする、邪悪な神を信仰する、など)なければならないわけではない。
邪悪な行い
善神は、信者が次のどれかを行うと罰を与える。
- どんな形であれ、死霊術の魔法を使うこと。
- そのほかの特定の「不浄」な呪文を唱えること。インプの召喚、幻像の造形、邪悪なる通り道、おぞましきものの召喚がこれにあたる。
- 敵対していない生き物、特に神聖な存在を傷つけたり殺したりすること。
- わざと仲間を傷つけること。
- 仲間に内なる炎や焼き討ちの巻物を使うのも、傷つけたことになる。灼心のゴーレムの鍛造で作ったゴーレムの爆発も、仲間を傷つければ神の怒りを買うので注意。
- 邪悪なアイテムや不浄なアイテムを使うこと(下を参照)。
このほか、神によっては、善神がほかのことを嫌う場合もある。
- ジンは、信者が変異したり、発光したり、混沌の呪文(錬金術と召喚術の一部の呪文)を唱えたり、タリスマンを使ったり、モンスターを変化させたりするのを好まない。自分で張った聖域の中で敵を攻撃するのも好まない。
- 輝けるものは卑怯な戦い方を好まず、追加ダメージを与える「急所攻撃」はすべてできなくなる。
ありがたいことに、善神を信仰していれば、禁じられた行いの前にゲームが確認を求め、本当にいいのかと聞いてくれる。おかげで、うっかり神の戒律を破る(そして神罰を招く)ことは防げる。
邪悪なアイテム
これらの忌まわしいアイテムは、悪魔や死霊術、そのほかの邪悪な行いに関わるものだ。善神はこうしたアイテムを使うことを不快に思い、信者がわざと使えば罰を与える。
- 苦痛、刈り取り、掠奪、歪曲、吸血のブランドがついた武器。
- 悪魔の武器(悪魔の刃、悪魔の三叉戟、悪魔の鞭)。輝けるものの1回きりの祝福で、これらを邪悪でない聖なる武器に変えられる。
- 拷問の巻物
- 死の杖
- 死のタリスマン
- 一部の固定アーティファクト:
- 混沌の効果では、邪悪な効果が出ることがある。罰を受けるのは、実際にそれが出たとき(だけ)だ。
- 混沌のブランドがついた武器
邪悪な神
これらの神は悪意に満ちており、寵愛を得るには殺し続けなければならない。悪魔やアンデッドを従えていることも多い。善神は、自分を捨ててこれらの神に乗り換えた信者を厳しく罰する。それ以外の点では、神が「邪悪」であることに特別な影響はない。
邪悪な場所
悪魔やアンデッドの棲む、異界の邪悪な領域だ。こうした場所を訪れること自体は邪悪な行いではないが、そこで多くの邪悪に出会うのは間違いない。輝けるものやジンの信者なら、これらの分岐を掃討することで信仰心をどんどん稼げるだろう。
変更履歴
- 0.32 より前は、ディスメノスは邪悪な神だった。
- 0.31 より前は、歪曲の武器と不気味な指のネックレスは邪悪ではなかった。
- 0.29 と 0.30 では、生命力の護符が邪悪とされていた。
- 0.26 より前は共食いができ、邪悪とされていた。
- 0.20 より前は、邪悪な魔法や能力を持つモンスターは神聖属性のダメージを100%受けていた(邪悪でないほかの生き物は50%)。邪悪な神を信仰するプレイヤーも、この上乗せされたダメージを受けた。
- 0.19 より前は、痛撃の護符が邪悪とされていた。
Crawl における「邪悪」という考え方のあいまいさ
Crawl の善神は、どこまでも絶対的な道徳を守る存在として描かれている。プレイヤーのキャラクターが「邪悪」と印のついたアイテムをそれと知らずに使っただけでも、神罰の理由になるほどだ。それでも、Stone Soup における邪悪という考え方には、ある程度のあいまいさがある。考えてもみてほしい。冒険者がいつもやっていることといえば、生き物でいっぱいの迷宮を丸ごと皆殺しにすることで、その多くは知性を持つ者たちだ。言い換えれば、プレイヤーはルーンの少ないプレイでさえ、ジェノサイドと呼ぶほかない行いをするものと思っていい。善神のどれかに帰依したところで、それはほとんど変わらない。たとえば、見境のない殺戮を嫌うはずの、表向きは「善」の神である輝けるもの。その寵愛を受けた信者が、それでも迷宮じゅうのエルフ、オーク、ナーガを一人残らず殺したとしても、珍しいことではないだろう。
迷宮の住人たちのさまざまな社会が、いったい何をしてこんな恐ろしい報いを受けるはめになったのか、そもそも何かしたのかどうかもはっきりしない。迷宮の中でモンスター同士が争わないところを見るかぎり、彼らはまったく平和に暮らしているのだから。表向き、冒険者はただオーブを求めているだけだ。そして「邪悪」寄りの冒険者も「善」の冒険者も、この目的を追う上では本質的に同じように振る舞うのだから、オーブを見つけることそれ自体が、なだれのような殺戮を正当化できるほどの善行だとはとても思えない。
つまるところ、Crawl とは、平和で多文化・多種族の社会が、たった一人の冒険者の強欲と名誉欲の犠牲になる物語のようだ。ジンの信者がオーブを手にするために流さねばならない血の川を渡りきるころには、彼をマクレブの信奉者と見分けるのはなかなか難しくなっている。
理想郷に持ち込まれた産業規模の殺人、ジェノサイド、窃盗というこのゲームを貫く物語を背景にすれば、「善」の神々に「邪悪」として忌み嫌われている死霊術の呪文「ボーグンジョルの究極治癒」など、比べものにもならない。