神の選び方 Choosing a god
英語版 CrawlWiki の記事「Choosing a god」(0.30 向け、2024-01-08 版)の翻訳です。原文の著者は編集履歴をご覧ください。
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Crawl では、どの神を選ぶかがゲームに大きく影響する。種族や職業と並んで、信仰する神はキャラクターを形づくる大事な要素だとされている。
目次
神はどうやって選ぶ?
ゲームの中で神を選ぶ方法は二つある。手っ取り早いのは、最初から神を信仰している職業で始めることだ。狂戦士、混沌の騎士、燃え殻の侍祭は、いずれも決まった神に仕えた状態でゲームを始める。
もう一つは、道中で神の祭壇を見つけ、その上に立って祈る('<' か '>' のキー)方法だ。入信するか聞かれたら y を押せばよい。祭壇は次のような場所で見つかる。
- たいていの神の祭壇は諸宗派の寺院にある。迷宮の4〜7階のあいだに入口がある、平和な分岐だ。
- 1〜3階には寂れた祭壇が出ることがあり、ランダムな神(3柱の候補から選ばれる)に入信できる。
- 寺院に祭壇がない神は、2〜10階のどこかに必ず祭壇がある。ただし次の例外がある。
目当ての神がまだ見つからないときは?
キャラクターにとって「文句なしに最高の」神を選ぼうと意気込むのが、いつも正解とは限らない。理想の神が現れるのを待つより、序盤のうちにどれかの神を信仰しておいたほうがよい場合もある。
たとえば、オカワルで行くと決めたとしよう。迷宮:3にネメレクス・ソベーの祭壇がある。型破りだが十分に使える神だ。一方、オカワルの祭壇は迷宮:9まで出ないかもしれない。オカワルの祭壇を見つける頃には、ネメレクスの信仰心は ** から **** になっていて、命やアイテムを何度も救ってくれたはずの能力も手に入っていたかもしれない。
とはいえ、特定の戦い方にこだわりがあるなら、好みの神の祭壇が見つかるまで待つのも十分ありだ(なにしろ神々の末裔は、神を一度も信仰せずにゲームを最後まで進めなければならない)。キャラクターの装備と能力を見極め、序盤の迷宮をどれだけ順調に進めているかで判断しよう。
改宗はいつすべき?
基本的には? 自分が何をしているのかよくわかっているのでない限り、改宗はしないほうがいい。
同時に信仰できる神は一柱だけで、神を見捨てるとたいてい神罰(「怒り」)を受ける。いくつかの例外を除けば、神の怒りはよくてもかなり危険だ。
- 善神(エリヴィロン、輝けるもの、ジン)は、邪悪な神(ジンの場合は混沌の神も)に乗り換えない限り罰を与えない。しばらく善神を信仰してから中立の神に移るのは、十分に有効な戦略だ。
- イグニスは力が尽きたら離れることを前提に作られているので、その怒りは普通より弱い。
- ルーを見捨てても、目に見える罰はない(ただし犠牲にしたものは何一つ戻ってこない)。
- ゾムの怒りは、ひどく退屈しているゾムの相手をするのと大差ない。最悪の機嫌のゾムに仕えて生き延びられるなら、ゾムから離れてもたぶんなんとかなる。
それに、ルーンを3つ集めてオーブを手に入れ、脱出するだけなら、(イグニスとゾムはたぶん別として)どの神でも十分にやっていける。地獄やパンデモニウムのような、クリアに必須でない場所に手を出しはじめて、ようやく一部の神の力不足が目立ってくる。改宗したいなら、元の神の怒りを生き延びる自信があり、新しい神の恩恵が罰を上回るときだけにしよう。
神々の概要
- アシェンザリ: 装備を呪縛することでスキルが強化され、迷宮についての神の知識も授かる。
- ベオ: 丘オーク専用の神。経験を積むと昇格していく、ずっと一緒にいてくれるオークの仲間が手に入る。
- ケイブリアドス: 移動が遅くなる(逃げられない)代わりに、高い能力値と強力な脱出手段をくれる。
- ディスメノス: 隠密が上がり、戦闘にも戦闘からの脱出にも役立つ能力を授ける。
- エリヴィロン: 自分を癒したり、敵を癒して懐柔を試みたりできる。
- フェダス: 強力で敵を弱らせる(そして動けない)植物の仲間を生み出す。
- ゴザーグ: 触れたものが金に変わるミダス王の手。手に入る金貨を全部、薬や店や買収につぎ込もう。
- イグニス: 序盤に強力な神。力が燃え尽きたら見捨てる前提で作られている。
- ヘプリアクルカナ: いつもそばで一緒に戦ってくれる祖霊を授ける。
- ジーヴァ: 山ほどの(「良い」)変異、再生、それにぬめりのルーン。ただし「余った」アイテムは食べられてしまう。
- キクバークッグァ: (未来の)死人使い向け。不死者に変えるための餌を呼び出し、死霊術の呪文の知識を授ける。
- ルゴヌ: アビスの神。モンスターをアビスに送り込み、自分はアビスから抜け出す(そしてまた入る)。
- マクレブ: 敵を倒すと回復する。遠隔攻撃と召喚も使える。
- ネメレクス・ソベー: カードのデッキを積み込める。カードの効果は強力で多彩だ。
- オカワル: 物理戦闘向けの「定番」の神。仲間を禁じる代わりに、仲間なしでやっていけるだけの腕前をくれる。
- 嵐を呼ぶ者『クァズラル』: 災厄を呼ぶ能力の数々をくれるが、とてもうるさい嵐がついてくる。
- ルー: 自分の一部(片手など)を犠牲にして、圧倒的な力を得る。
- シフ・ムーナ: 魔法向けの「定番」の神。MP を回復でき、いずれはゲーム中のすべての呪文を手に入れて唱えられるようになる。
- トログ: 好きなときにバーサークでき、とても強い仲間を呼び出せる。ただし呪文は一切禁止!
- ウスカヤー: 戦いが長引くほど力が増すが、戦闘から離れるとすぐに消えていく。
- ヴェフメット: 破壊の魔法の神。攻撃呪文を授けて強化してくれるうえ、敵を倒すと MP も回復する。
- ウー・ジアン評議会: 動き回りながら攻撃できる武術を授ける。
- ゾム: ランダムの化身。楽しませていれば、いくらか助けてくれやすくなる(注: ゾムのユーモアのセンスは最悪だ)。幸運を祈る!
- イレデレンヌル: 不死者の群れを蘇らせ、それを強力な効果に変えられる。魔法は要らない!
- ジン: 守りの神官。身を守る強力な能力がそろっている。
- 輝けるもの: 光と神罰の神。終盤によく出てくる悪の勢力に対して特に強い。
近接戦闘向けの神
ここに挙げる神は、呪文よりも主に武器でモンスターを倒すキャラクターに最も向いている。
激怒せる『トログ』
トログは、近接戦闘キャラクター向けの神の中で最も攻撃寄りの神だ。信仰心は、生きたモンスター、悪魔、聖なる存在、そしてとりわけ呪文使いを倒すと上がる。トログの能力はゲームのどの段階でもものすごく役に立つ。しかも効果は祈祷スキルではなく信仰心で決まるので、ほかのスキルに経験値を回す余裕ができる。トログはゲーム開始時から信仰できる数少ない神の一つで、そのうえ序盤から強い能力をくれる神となるとさらに少ない。Crawl を始めたばかりのプレイヤーにも、ルーン3つか4つでのクリアを目指す近接キャラクターにも、すばらしい神だ。
狂戦士の神であるトログは、バーサークを使わせてくれる。バーサークすると、一時的にダメージ、速度、HP が大きく上がる。ただしこの状態では多くの種類のアイテムが使えない(投擲物、薬、巻物など)。攻撃以外の行動をすると、バーサークはみるみる切れていく。切れたあとは減速してしまう。バーサークする前には、これ以上モンスターを呼び寄せないように気をつけるか、逃げ道(たいていは階段)を確保しておこう。狂戦士はバーサークに必要な信仰心 1* を最初から持っているので、すぐに使える。
バーサークが最も活きるのは、ほかに身を守る手段がほとんどない序盤だ。とはいえ、トログの能力はルーン3つのゲーム全体を通して役に立つ。
- トログの御手は、一時的に再生と意志力を高める。再生×の状態でも効く。ほかの二つの能力ほど派手ではないが、すばやく回復できるし、追放や麻痺を使ってくるモンスターへの対策にもなる。
- 戦友の召喚は、常に友好的で常にバーサーク状態のオーガ、トロル、熊、巨人を呼び出す。モンスターはバーサークするとダメージがさらに大きく上がる。数体いれば、炎の球体を含め、ゲーム中のほぼすべての敵と互角以上に渡り合える! 戦友は早めに、何度でも呼ぼう。信仰心を失うのは、命を失うよりずっとましだ。
魔法は、どんな種類でも覚えたり、訓練したり、唱えたりするとトログの怒りを買う。ただし「魔法の」巻物や薬、ワンドを使うのはトログも気にしない。
おすすめの種族と職業: 当面は魔法にまったく興味のないキャラクターならなんでも。トロル、ミノタウロス、丘オークは近接戦闘の適性が優れているので、いちばん楽に進められる。バーサークと戦友の召喚は、どちらも開始時の神の能力としては破格に強いので、闇エルフの狂戦士でさえ(おすすめはしないが)強い組み合わせになる。
戦上手の『オカワル』
オカワルは近接キャラクターにとって「定番」の神だ。敵を倒すと信仰心が上がり、HD の高い(強い)モンスターほど多く上がる。オカワルの大きな特徴は、仲間を禁じることだ。
単純でわかりやすい強さのおかげで、オカワルは Crawl の神々の中でも屈指の人気を誇る一方、批判も多い。信者には、二つの強化能力ともう一つの能力が与えられる。
- 英雄化は 1* で得られ、魔法以外のすべてのスキルに +5 のボーナスがつく。やや高くつくが、苦戦しそうな戦いでは迷わず使おう。
- 早業の技巧は 4* で得られ、攻撃速度が2倍になる。そこそこの成功率を得るには祈祷がおよそ 8 必要だが、失敗しても失うのは MP と1ターンだけだ。攻撃速度2倍はとても強く、バーサークより強いことさえあるうえ、すぐに来る副作用もない。危険なはずの戦いの多くが楽勝に変わる。
- 決闘は信仰心 5* で得られ、十分に強い敵一体を、あなたと一騎打ちをする闘技場に引きずり込む。いちばん役に立つのは脱出手段としての使い方だ。決闘で戦う相手はモンスター1体だけで済む。相手を倒したあとは、およそ15ターンのあいだに休んだり強化したりして、外の状況に備えられる。
オカワルは武器、防具、盾、投擲用の弾も贈ってくれる。一つ一つの品はずっと使えるものばかりではないが、終盤には神から授かった装備をたくさん身につけていることだろう。トログも武器をくれるが、防具や弾、盾を贈ってくれる神はオカワルだけだ。この贈り物は投擲用の品をまとまった数手に入れられる数少ない方法の一つなので、オカワルの信者の多くはこれを活用すべきだ。
おすすめの種族と職業: ほかの神を信仰していない近接・遠隔キャラクターの大半。クイックブレードや特殊なダーツのような珍しい装備が欲しいキャラクター。ノール、変成術師、転位術師のような、トログだと困る魔法戦士型のハイブリッド。
輝けるもの
輝けるもの(TSO)は、悪と戦う聖戦の神で、やや守り寄りの神だ。負のエネルギーから身を守ってくれ、命の危機には介入して助けてくれることもある。信仰心は、邪悪な存在、不死者、悪魔を倒すと上がる。そのため、不死者や悪魔系のプレイヤーは TSO を信仰できない。
入信するとすぐに光輪に包まれ、光輪は信仰心が上がるにつれて大きくなる。光輪は命中率を上げ、隠密を下げ、範囲内では何者も透明になれなくする。また TSO は、気づいていない敵や無防備な敵に急所攻撃するのを信者に禁じる。
TSO の輝くところは、不浄なモンスターを倒すと HP と MP が回復することだ。(いずれ得られる)rN+++ と聖なる攻撃と合わせて、TSO は地獄、パンデモニウム、太古の霊廟でとてつもなく役に立つ。それに加えて、輝けるものは便利な能力をたくさんくれる。
- 神気の盾は信仰心 1* から使え、一時的に SH が得られる。必要な投資は少なく安上がりだが、ほかの多くの神の能力ほど安くはない。
- 浄化の炎は信仰心 3* で得られ、周囲2マス以内のすべての敵に当たる。祈祷スキルが高くなるまでは役に立たず、本当に効くのも邪悪な呪文使い、悪魔、不死者くらいだが、そこまで行けばばかばかしいほど強力な範囲攻撃になる。ひっきりなしに拷問を浴びても、TSO の撃破時の HP・MP 回復があるので、周りの敵が死ぬまで浄化の炎を連打し続けられる。
- 5* で天使やデーヴァを召喚できるようになる。これも強力な召喚だ。天使は速く、神罰のブランドつきの武器を使い、終盤並みの能力値を持つので、ゾットの領域やエクステンデッドでも楽に通用する。
先に述べたとおり不浄なモンスターがあふれているので、エクステンデッドでは TSO の信仰心がものすごい速さで上がる。
信仰心 6* になると武器を祝福できるようになり、強化値が上がって神罰のブランドがつく。手持ちのアーティファクトでない武器のうち、いちばん良いものに使おう。悪魔の鞭、悪魔の三叉戟、悪魔の刃を祝福すると、それぞれの聖なる版に変わり、善神の信者でも使えるようになる。
不死者や悪魔がはびこる終盤にはすばらしい選択だが、輝けるものの信仰心は序盤にはなかなか上がらない。多くのプレイヤーは別の神でゾットの領域まで進み、聖なる力が最も役立つ分岐に入る直前で輝けるものに改宗する。地獄やパンデモニウムに挑む準備ができたら、輝けるものに改宗して地下墓地へ向かおう。地下墓地なら大量の信仰心をすばやく稼げる。元の神の怒りを受けることになるだろうが、この時点なら生き延びられるはずだ(瞬間移動と逃げ足はいつでも役に立つ)。
輝けるものは「騎士道的な」戒律もいくつか課してくる。光輪のせいで透明になれないし、敵に急所攻撃もできないし、死霊術も使えない。ボーグンジョルの忌まわしき掌握や死者の躯のような、いつでも頼れる呪文もだめだ。
おすすめの種族と職業: 太古の霊廟、パンデモニウム、地獄のような、不死者や悪魔の多い分岐にあるルーンを手に入れたいキャラクター、とくに近接キャラクター。丘オークや水棲の民のように祈祷の適性が高いキャラクターは特に向いている。召喚術師も、TSO の光輪による命中率の上昇と召喚の強化を好む。
破壊者『マクレブ』
マクレブは暴力的な死の神だ。信者は破壊者マクレブのために敵を倒すことで信仰心を得る。
そうしているうちに、敵を倒したときに HP が少し回復することがあるようになる。これは倒せるもの、それも速く倒せるものなら何とでも相性がいい。真っ先に思い浮かぶのは斧だ。マクレブは強力な祈祷能力もいくつかくれる。
- 小なる破壊(2*)と大いなる破壊(4*)は、なかなか強い遠隔攻撃だ。前者の消費は HP 1 だけで、後者は HP 6 と、ときどき信仰心 1 を消費する。大いなる破壊は貫通するボルトが特に目を引き、その多くはマクレブでしか使えない。
- 下位悪魔の召喚(3*)と上位悪魔の召喚(5*)は、祈祷に経験値を回せるなら、どちらも強力な召喚だ。下位悪魔はヒドラのような中盤の脅威を倒せるし、上位悪魔はゲームの最後まで頼りになる。仲間というものは総じて強いが、この悪魔たちも例外ではない。
ただし、これらの能力をすべて使いこなすには、かなりの祈祷スキルが必要だ。召喚した悪魔が敵対状態で現れないようにするには、なおさらだ。
おすすめの種族と職業: たいていの近接キャラクター。再生に難のある吸血鬼やグールとは特に相性がいい。マクレブの祈祷能力は本物の呪文と役割がかぶることが多いし、呪文使いは戦闘中に HP と同じくらい MP に頼っている……ただしジンニーは別で、人間離れした(人間ではないが)勢いで呪文を唱えまくりたいならマクレブを好む。
呪文使い向けの神
一方、魔法をキャラクターの得意分野にするつもりなら、シフ・ムーナ、ヴェフメット、キクバークッグァのほうが好みに合うだろう。この3柱はどれも、迷宮の乱数のご機嫌がどうであれ、決まった呪文を使えるようにしてくれる。
知識の守護者『シフ・ムーナ』
シフ・ムーナは呪文使いにとって「定番」の神だ。3柱の中ではいちばん癖がない。信仰心の上げ方も単純で、たいていのモンスターを倒せば信仰心が上がる。
シフの大きな魅力は魔法書の獲得だ。信仰心が上がると(5* から)魔法書を授けてくれる。どの本にも、まだ見つけていない呪文が少なくとも一つは必ず入っていて、今の魔法スキルに沿ったものが出やすい。いずれはゲーム中のすべての呪文が手に入る。
- シフのもう一つの大きな特徴は魔力回復強化だ。1* の能力で、数ターンのあいだ MP の回復が大幅に速くなる。苦しい場面でもマナ切れを心配しなくていい……いや、時間と信仰心はかかるのだから、やっぱり心配したほうがいいかもしれない。
- 信仰心 3* では、忘却の巻物と同じように、覚えている呪文をどれでも忘れられる。そうした巻物を持っているなら先に使おう(巻物なら信仰心がいらない)。巻物を切らしたときにこの能力が重宝する。
- 神聖なる釈義は 4* で得られ、ライブラリにあるどの呪文でも、その系統のスキルの代わりに祈祷スキルで唱えられる。邪悪なる通り道やドラゴンの呼び声はゲームのかなりの部分で驚くほど強く、粉砕なら壁を壊して進める。釈義はとても高くつく能力だが、もう呪文が要らないなら、信仰心が低くてもかまわない。
シフ・ムーナは立ち上がりこそ遅いが、MP 回復の強さはゲームを通じて衰えない。それに、シフから離れても、集めた幅広い呪文のライブラリはそのまま使える。
おすすめの種族と職業: 魔法寄りのさまざまなキャラクター。ただし、多くの系統に高い適性を持つキャラクター(闇エルフなど)が、魔法書の多彩さからいちばん恩恵を受ける。ヴェフメットやキクはそれぞれの系統にもっと直接的なボーナスをくれるので、シフより予想しやすい呪文を早く手に入れられる。
戦闘魔術師『ヴェフメット』
ヴェフメットは攻撃一辺倒の魔術師のための神だ。モンスターを倒すと(魔法でもそれ以外でも)信仰心が上がる。
ヴェフメットがくれるのは常時発動の能力だけなので、祈祷への投資がまったくいらない、手間のかからない強い神だ。ただし、使用する能力がないので、戦闘では(強化された)自分の腕前だけが頼りになる。MP を使い果たした呪文使いは、退くか、別の方法で敵を倒すしかない。
幸い、信仰心 1* 以降は、モンスターを倒すたびにヴェフメットが MP を回復してくれることがある。これで撃ち続けられるし、武器(魔法の杖など)で攻撃して魔力を取り戻すこともできる。さらにヴェフメットは「破壊の呪文」を直接強化してくれる。破壊の呪文には、妖術のすべてと、妖術以外のいくつかの呪文が含まれる。
- 信仰心 3* で、破壊の呪文の失敗率が大きく下がる。強力な呪文をいつもよりずっと早く、あるいはいつもより重い防具を着たまま使えるようになる。
- 信仰心 4* で、破壊の呪文の射程が(いくつか例外はあるが)1マス伸びる。
シフ・ムーナと同じく、ヴェフメットも破壊の呪文を授けてくれる。シフと違ってもらえるのは「たった」15個だが、信仰心 1* に達した時点からもらえはじめ、神の寵愛に応じて強い呪文になっていく。シフと同じく、すでに訓練しているスキルに沿った呪文が出やすい。最後の3つは必ずレベル8か9の呪文で、ヴェフメットを信仰している限り覚えられる。
おすすめの種族と職業: 妖術師をはじめ、あらゆる種類の攻撃呪文使い。土の魔法を使うガーゴイルや悪魔の血族のような、得意分野のはっきりした種族。妖術の適性が高い天狗は、ヴェフメットに特に向いている。職業では、在野の魔術師や毒魔術師が、ほかの系統の呪文にすぐ専念できるのを好むが、魔術師系の職業ならどれでも恩恵がある。
キクバークッグァ
キクバークッグァは死霊術の神だ。闇の領域に手を出す呪文使いは、キクを信仰するという手がある。この悪魔の神は、たいていのものを殺すと喜ぶ。ほかの神と違い、キクの力の強さは死霊術スキルで決まる。
キクは信者に、無条件の呪文の贈り物を二度くれる。信仰心 1* と 3* で、死霊術の呪文の詰め合わせを授けてくれるのだ。中身は多少ランダムで、死霊の蘇生や死の霊媒術のような、群れを相手にする強力な呪文も含まれる。ほかに注目すべき呪文としては、補助にもダメージにも優れたボーグンジョルの忌まわしき掌握や、とても強いがもろく単体しか狙えない不死者を作る幻像がある。
- 信仰心 1* で、キクの信者は亡者の掘り起こしを使えるようになる。亡者の質は死霊術スキルで上がる。亡者は数ターンで死ぬ(このとき不死者を生み出す呪文がすべて発動する)ので、不死者の軍団を手早く作るチャンスになる。作れる不死者の数を考えれば安い能力だ。
- 信仰心 5* で、視界内のすべてに対して自ら拷問を発動できる。
キクは信仰心 2* から、信者を拷問から守ってくれる。拷問は地獄、パンデモニウム、そしてとりわけ太古の霊廟のような終盤の場所ではかなりよく使われる。この守りは負のエネルギーへの耐性による守りと重なるので、キクの信者は拷問にずっと耐えやすくなる。
そして 6* で、キクは選択肢を示す。最も珍しく強力な死霊術の呪文(スカラベの寄生、招霊、死者の躯、ボーグンジョルの究極治癒、死のとば口、招霊)の詰め合わせをもう一つもらうか、武器を祝福してもらうかだ。祝福された武器は強化値が上がり、苦痛のブランド(死霊術スキルが上がるほど強くなる)がつく。
おすすめの種族と職業: 理由はさまざまだが、死霊術を極めたいキャラクターならなんでも。それに、頼れる不死者の大群が欲しい魔法使い全般。不死者の種族は、自分を傷つけずに敵を拷問できる手軽な手段が得られるので特に得をする。
「汎用」の神
キャラクターの得意分野をそのまま伸ばしてくれる神を選ぶ代わりに、弱点を補ってくれる神や、いざというときに助けてくれる神、単純に強い神を選ぶこともできる。
影に覆われし『ディスメノス』
ディスメノスのいちばんわかりやすい利点は隠密を上げてくれることだが、この神の取り柄はそれだけではない!
具体的に言うと、ディスメノスに入信するとすぐに影の領域が与えられ、敵の命中率が下がり、やがて隠密が2倍になる。この影の領域はいずれ視界全体を覆うまで広がる。
3* で得られる影歩きは、影の領域の中にいる敵のすぐそばへ瞬間移動する能力だ。できるだけ少ないターンで急所攻撃を決めるのに使えるし……逃げるのにも、近くにモンスターが一体しかいない通路に入るのにも使える。
ディスメノスのほかの能力も、意図して隠密に動くキャラクターにも、もっと普通のキャラクターにも役立ち続ける。
- 影の模倣は、信仰心が最大のとき最大で50%の確率であなたの攻撃をまねる。呪術や妖術の連打にも、ただの近接攻撃にもすばらしい効果がある。実質25%のダメージ増加になるので、この常時効果だけでも、どんなキャラクターにとってもディスメノスは一目置く価値がある。
- 4* の霧の流出は、十分なダメージを受けるたびに視界をさえぎる霧を出す。遠隔攻撃を持つ敵、とくにあちこちから飛んでくる拷問に有効だ。
- 5* の影の躯は、受けるダメージ(と与えるダメージ)を半分にし、どんなキャラクターにも逃げ道を与える。この能力を使うと、そして影の姿のままダメージを受けると、一時的に HP が衰弱するが、かなり安心して逃げられる能力だ。
おすすめの種族と職業: 独特な脱出手段と力を求めるキャラクター、できれば隠密の上昇が活きるキャラクター。獣の棲み処の先にあるルーンの分岐やアビスのルーンをこっそり盗みに行く、超隠密・超低レベルのスプリガンのチャレンジプレイは特筆に値する。
なお、昔ながらの隠密キャラクター(スプリガン、吸血鬼など)は、自分のやり方を通すのにディスメノスの助けを特に必要としない。普通のペースで経験値を稼いでいれば、神の助けがなくても必要な隠密は手に入る。
強欲なる『ゴザーグ・イム・サゴーズ』
ゴザーグ・イム・サゴーズはお金の神だ。ゴザーグに入信するには手数料を払わなければならない。信者は信仰心を得ない。代わりに死体を金貨に変え(宙を舞う武器のような、死体の代わりに残る落とし物も含む)、それをゴザーグの祈祷能力に使う。この金貨は敵の気をそらし、財宝で目をくらませることもよくある(つい過小評価しがちな常時効果だ)。
金貨が 400 あれば、水薬の陳情を使える。陳情するたびにランダムな薬の組み合わせが3つ示される。怪我の治療、加速、耐性を一度に飲める可能性があるので、かなり強力な緊急ボタンになる。薬はあくまでランダムなので、必要なときに、できれば死ぬ1ターン前より早めに使おう。この能力のコストは薬の組み合わせそのものによって決まり、普段は薬を飲めないキャラクターでも使える。
金貨が 800 以上あれば、今いる場所に直接店を呼べる。店ではすばらしい魔法書や、これから訓練する武器、耐性を補う防具や装身具が手に入るかもしれない。ただし何も保証はなく、店を呼ぶたびに費用が上がっていく。
金貨が 3000 あれば、分岐の買収ができる。敵を中立にしたり、仲間にしたりできるのだ! 太古の霊廟やゾットの領域:5のような難しい階も、一、二度買収すれば冗談みたいに簡単になる。
おすすめの種族と職業: ゴザーグはどんなキャラクターにとっても強い選択肢だが、とくに、ゲームでも屈指の難所をいくつか素通りできる力が欲しいキャラクターや、ミイラや歩き蔓のように薬の効果を受ける手段が限られるキャラクターに向いている。序盤の店で強力だが高価なアーティファクトを見つけたときも、ゴザーグを信仰するいい理由になる。ずっと早く買えるようになるからだ。ジグラットをいくつも潜りたいキャラクターもゴザーグを信仰するとよいかもしれない。大量の金貨が常に敵の気をそらしてくれるうえ、水薬の陳情で加速をずっと維持できる。竜の鱗(ゴザーグはこれを金貨に変えてしまう)を着たいトロルのような種族にはやや向かないが、それは店で埋め合わせられる。
癒し手『エリヴィロン』
癒し手エリヴィロン……癒し以外に何が要るだろう? エリヴィロンの信仰心は探索で上がり、輝けるものやジンとの間で改宗するときには一部が引き継がれる。特に目を見張るのは、エリヴィロンが命を救ってくれることだ。ほかの善神も命を救ってくれることがあるが、エリヴィロンは信仰心 5* なら確実に救ってくれる(信仰心に応じたクールダウンはある)。そしてほかの善神と同じく、エリヴィロンは見捨てられても許してくれる。そのあと邪悪な神を信仰しない限りは。
当然ながら、エリヴィロンは癒しと強化の能力をたっぷりくれる。
- 信仰心 1* で、聖杯の清めによって自分のさまざまな状態異常を浄化できるようになる。獣の棲み処やそれより前には毒を持つ生き物が多いし、混乱はゲームを通じてどこにでもある脅威だ。石化も注意すべき状態だ。衰弱を治し、下がった能力値を元に戻せる数少ない手段の一つでもある。
- 信仰心 2* で、他者の治癒によって相手を懐柔できるかもしれない。対象には気をつけよう。ヒドラのような動物がいちばん懐柔しやすく、スライムのような心を持たない生き物はまったく懐柔できない。名前とは裏腹に、これは実質的に打擲型の即死能力で、祈祷スキルが高ければとても強力だ。
- 信仰心 3* で、自己治癒が使える。回復として期待どおりの強さで、それ以上でも以下でもない。
- そして 5* で神秘の活力が使えるようになり、最大 HP と MP がそれなりに増える。
エリヴィロンの能力は地味だが強力だ。回復は戦況をひっくり返し、逃げ切れるだけの体力を与え、命を救ってくれる。1ターンに 50 以上の HP 回復を上回るダメージを出せる相手は、まずいない。
おすすめの種族と職業: エリヴィロンは祈祷が高いほど見返りが大きく、祈祷に経験値を回せるキャラクターに最も向いているが、自己治癒は最小限の投資でも役に立つ。他者の治癒は、強い遠隔攻撃の手段がなく、祈祷の適性が高いキャラクターに特に向いている。
無形の『ルゴヌ』
ルゴヌはアビスの神で、どの能力もこの異界への支配力を中心に回っている。
アビスに追放されたとき、ルゴヌはすぐに抜け出す手段をくれる。信仰心をそれなりに消費するが、身の安全のためなら払う価値は十分にある。別の神を見捨ててアビスに逃げてきた場合は、ルゴヌがあなたを部分的に守ってくれる。神の怒りが発動するたびに、ルゴヌがランダムなモンスターを追放してくれるのだ。
とはいえ、アビスから出ることより一般に役立つのは、ものをアビスに送り込むことだ。
- 信仰心 2* の信者は、どんな敵でもアビスへ追放できるようになる。敵の意志力に打ち勝てば対象は追放され、実質的に倒したのと同じことになる。失敗すると悪性変異を与え、AC が大きく下がり、意志力も下がる。
- 危険なユニークももう怖くない。脆弱の巻物の助けがあれば、ロイヤルジェリーさえアビスに送れる! 距離をとり、信仰心に気を配ろう。追放はほかの呪術と同じく成功率がさほど高くなく、呪文の魔法とも役割がやや重なる。
- 自分自身を追放することもできる。これはとんでもなく高くつく能力だ。MP 10、HP の大部分、莫大な信仰心を払ううえ、アビスだって安全とは言いがたい。それでも、ゾットの領域:5 のオーブの部屋のど真ん中やジグラットよりはアビスのほうが危険が少ないかもしれない。終盤の慌ただしい戦闘から立て直すための、比較的安全な場所になりうる。
信仰心の消費が比較的大きいとはいえ、モンスターの追放をけちりすぎるのはよくない。ルゴヌのほかの祈祷能力もかなり便利だが、主力になるほどではない。
- **** で得られる階層の崩壊は、ゾットの領域:5 を含む多くの階を楽にしてくれる。普通なら通れない石の壁を壊せるだけでなく、中立の高レベルモンスターの群れが現れて、もとからいる住人とやり合ってくれる。崩壊させられるのは1つの階につき1回だけだが、それで十分(のはず)だ。
- 最後に、6* で武器を祝福してもらえる。強化値が上がり、歪曲のブランドがつく。歪曲は敵をあなたから遠くへ瞬間移動させてしまうことがあるので、やや危なっかしいブランドだ。とはいえ、武器の基本ダメージに関係なく追加ダメージを与えるので、小さくて速い武器には特に向いている。
おすすめの種族と職業: 特にやっかいなモンスターや階に対処する別の手段を求めるキャラクター、とくに近接中心のキャラクター。すでにアビスに追放されていて、どうしても脱出手段が欲しいキャラクター。なお、ルゴヌはアビスの中を探すか深淵の騎士で始めるかしないと、なかなか見つからない。
法の制定者『ジン』
ジンは秩序の神だ。信仰心は主に金貨の寄進で上がるので、買い物の予算が苦しくなる。とはいえ、金貨を十分に持っている終盤のキャラクターなら、信仰心はすぐに上げられる。混沌の存在、悪魔、不死者を倒しても信仰心が得られる(そのため、悪魔の血族や不死者のプレイヤーはジンを信仰できない)。
ジンは混沌の行いを嫌い、したがってあらゆる変異を嫌う。そのため法の制定者は変異への抵抗力を授けてくれる。信仰心 6* では変異を完全に受けつけなくなり、突然変異の薬を飲むと逆に変異が洗い流されるようになる。終盤に致命的な悪性変異から抜け出したいキャラクターは、このためにジンを選んでもいいだろう。ジンは地獄の神秘的な効果も50%防いでくれる(変異はすべて防ぐ)。
とはいえ、ジンの一番の魅力は、主に守りのための能力がたくさんそろっていることだ。
- 説法の朗読は、信仰心 1* で使える無料の能力だ。特に危険な悪魔や不死者、司祭への対処に特に役立つが、知性のあるさまざまなモンスターに効く。朗読は3ターンかけて3回発動する。口を使う行動(巻物を読む、薬を飲むなど)をすると朗読は中断されるが、必要ならそうした行動もとれる。
- 無料ではないが、生命の活性化(2*)ももう一つの強化能力だ。オカワルのような戦闘専門の神の能力ほど強力ではないが、毒や石化など、多くの状態異常から守ってくれる。
- ジンは危険なモンスターを収監する能力(3*)もくれる。逃げるしかないユニークは多いので、それに使おう。中盤や終盤のユニークの多くは、あなたのキャラクターにとって依然として大きな脅威だ。
しかし、ジンの能力で最も注目すべきは聖域だ。5* で得られ、半径9マス以内のモンスターを怯えさせ、ほぼすべての攻撃を防ぐ。その守りはほとんど絶対的だ。たいていの状況、たいていのミスは、聖域といくつかのアイテムで解決できる。階段の近くならなおさらだ。階段がなくても、少なくとも回復するかテレポートで逃げることはできる! ただ、静寂と、消費 MP 9 には気をつけよう。
おすすめの種族と職業: 非常に危険な状況や変異に対する保険が欲しい、強いキャラクターなら誰にでも向く。信仰心の稼ぎ方がお金頼みなので、すでに十分育ったキャラクターの乗り換え先としてもなかなかよい。
忘れられし『ヘプリアクルカナ』
ヘプリアクルカナは記憶の神だ。探索すると信仰心が上がる。
信仰心が 1* に達すると、(名前や姿を自分で決められる)祖霊が使えるようになる。その代わり、祖霊を顕現させるために最大 HP が10%減る。まもなく、祖霊に職業を与えられるようになる。騎士、魔術師、呪術師のいずれかだ。
- 騎士は重装備で、もろい魔術師や猫の代わりにダメージを引き受ける壁役に向いている。XL15 からは、ブランドつきのブロードアックスと反射のタワーシールドを持ちはじめる。
- 魔術師は攻撃向きだ。さまざまな攻撃呪文を撃ち、杖での近接攻撃もそこそこのダメージが出る。
- 呪術師は、まあ、呪術をかける。コストなしで減速や混乱を連発し、あなたのレベルが上がるとほかの呪術も使うようになる。近接攻撃には衰弱のブランドがあり、XL24 で反魔法に格上げされる。
祖霊はあなたのレベルが上がるにつれて強くなり、新しい装備も手に入れる。単独で多くの戦いに勝てるほど強いが、一緒に戦うほうがいつだって強い! 祖霊の後ろから撃つだけ(あるいはその逆)でもいい。どちらも相手の飛び道具をさえぎらないからだ。通路を利用できるのは敵も同じだということを忘れずに。囲まれずに敵を2対1で相手にできる場所を探そう。あるいは、仲間をおとりにして(機会攻撃を受けずに)逃げることもできる。先に内なる炎で祖霊に火をつけておくのも手だ。
3* で位置交換が得られ、さまざまな巧みな位置取りができるようになる。祖霊に退却を命じてから(t で命令、r で退却)自分と入れ替われば、手軽な脱出手段になる。モンスターと祖霊を入れ替えて、急所攻撃を狙うこともできる。信仰心 5* 以降は、この能力で入れ替えた敵を衰弱させる。しかし、本当の主役は祖霊強化(4*)だ。そこそこの信仰心と引き換えに祖霊を即座に回復して強化し、危険な戦いも祖霊だけで勝てるようにしてくれる。
おすすめの種族と職業: ミノタウロスやトロルのような、もともと強いキャラクターにとって、ヘプリアクルカナは最善ではないかもしれない。しかし、戦闘に苦労していて、ゲームの後半で戦いを文字どおりおんぶしてくれる神が欲しいキャラクター、たとえばオクトポードやミイラ、チャレンジプレイなどでは、ヘプリアクルカナの恩恵が最も大きい。もっとも、どんなキャラクターにとってもヘプリアクルカナの祖霊はとてもありがたい存在だ。
フェダス・マダシュ
フェダス・マダシュは植物の神で、戦いを助けてくれる植物の仲間を呼び出させてくれる。フェダスは、生態系へのあなたの貢献(つまり、植物でないモンスターを倒すこと)を喜ぶ。
0* から、植物をすり抜けて歩いたり、植物越しに攻撃を撃ったりできるようになる。ファイアボールでさえ植物を傷つけない。さらに、敵の植物(オクロブ草や棘の狩人など)はすべて中立になる。敵は植物を通り抜けるのに苦労する。もっと具体的に言えば、2* の能力でとげのある荊棘の壁を作れる。逃げるためにも、安全に少しずつ削るためにも使える。ただし、荊棘は飛び道具をさえぎらない。
フェダスの最も強力な祈祷能力は、連射してくれる放出菌糸とオクロブ草で、それぞれ 3* と 5* で得られる。放出菌糸は扱いに注意が要る。爆発する胞子を呼び出し、その爆発に巻き込まれたものすべてを混乱させてダメージを与えるのだ(あなたも含めて!)。オクロブ草はもっと強く、相手に酸を吐きかける(いつでも役立つ腐食を与える)。どちらも敵として出てくるものより強く、ほかの召喚と同じく、フェダスの信者をとことん支えてくれる。
さらに、壁を繁茂させる能力も得られる(4*)。この能力は石の壁さえさまざまな植物で置き換えるので、スライムの穴ぐら:5やゾットの領域:5のような、石の壁で閉ざされた場所を通り抜けられる。
植物の能力は、祈祷が高くなると本当に目を見張るものになる。それでも、祈祷が低めから中くらいのうちでも、壊滅的な状態異常を与えられる。
おすすめの種族と職業: 祈祷に経験値をたっぷり回せるキャラクター。とくに適性の高い丘オークや悪魔の血族。優れた遠隔攻撃の手段を持つキャラクターは荊棘を最も効果的に使える(し、放出菌糸の胞子もよけやすい)が、純粋な近接キャラクターでもフェダスとはうまくやれる。
トリックスター『ネメレクス・ソベー』
ネメレクス・ソベーはドローの神だ。探索すると信仰心が上がるだけでなく、ネメレクスは3つのデッキ(破壊、脱出、召喚)と、それを満たすカードもくれる。
破壊のカードは見たまんま、破壊する。腐食性のボルトや破壊の球体のように、妖術の呪文を再現するものが多い。脱出のカードは間合いを作ってくれる。視界をさえぎる霧から頑丈な壁、普通の継続回復までいろいろだ。召喚のカードは、そこそこの強さからパンデモニウムの君主級まで、たくさんの仲間を呼び出せる。3種類のカードはどれも祈祷スキルで大きく伸び、戦闘での効果が強くなる。
カードはランダムに引かれ、最大52枚までためておける。だがディーラーであるあなたには、山札に細工する力がある。比喩ではなく文字どおりに、だ。5* の能力で、5枚のカードを好きな順に積み込んだデッキを作り、別に使える。ネメレクスはほかにも、カードを操る能力をいくつかくれる。
- 3* でトリプル・ドローが使える。3枚のカードから1枚を選んで使い、残りの2枚は捨てる。どうしてもあの1枚が欲しいときや、堕落のようなカードを引くとまずいときにぴったりだ。
- 信仰心 4* では、代わりにカードを4枚まとめて使える。脱出の効果を4つ同時に使えばずっと安全な状況になっているはずだし、純粋なダメージのカードを4枚使うのもいい。もちろん、カードの消費は激しい。
おすすめの種族と職業: 祈祷の適性が高いキャラクターがネメレクスを最もうまく使えるが、カードが生み出す多彩で強力な効果は、ほとんどどんなキャラクターにもありがたい。
癖の強い神・上級者向けの神
ここに挙げる神は、次のどれかに当てはまる。
- 独特な信仰心のしくみがあり、それを考えに入れなければならない。
- 信仰すると危険になりかねない癖がある。
- 単純に平均より弱い。
- あるいは、ほかのどんな異教の神とも違う、独特な遊び方になる。
消えゆく炎『イグニス』
イグニスは、その名のとおり炎の神だ。そして火のついた導火線のように、やがて完全に燃え尽きてしまう。イグニスの信者、つまり燃え殻の侍祭は信仰心 5* から始まるが、信仰心を上げる手段は一切ない。いい面としては、時間がたっても信仰心は減らない。ただし、能力を使えば減っていく。
イグニスには、先手を打って使う炎の鎧と、総じて強力な狐火の群れがある。炎の鎧は AC と反撃ダメージをくれるので、序盤のそこそこ手ごわい(けれど手ごわすぎない)敵、たとえばマムシや巨大ウシガエルに役立つ。狐火の群れは大量の狐火を生み出す。序盤にはとてつもなく強いが、成長はしない。どちらの力も、信仰心が 1* を下回ると失われる。
昇炎は「締めくくり」の能力で、どの信仰心でも無料で使えるが、一度きりだ。2〜4ターン後に上の階へ舞い上がる。実質的には、より優れた、いつでも安全なテレポートだ。いつどこで使っても(アビス以外では)とてつもなく強力だが、まずはほかの二つの祈祷能力を使うことを考えよう!
信仰心が尽きても、イグニスは rF+ をずっと与えてくれる。とはいえ、遅かれ早かれ別の神に改宗するのが望ましい。イグニスの怒りが異例なほど弱いのは、それを後押しするためだ。イレデレンヌルやジンは、それまで信仰していなくても追いつきやすい信仰心のしくみを持っているが、どの神でもかまわない。獣の棲み処か迷宮を終えたあたりで改宗を考えるとよいが、いつ離れるかは結局のところあなた次第だ。ただ、火の精霊と縦穴には気をつけよう!
おすすめの種族と職業: イグニスを最もよい時期、つまり迷宮の最初の数階で使える職業は燃え殻の侍祭だけだ。
序盤に苦労する種族、つまりどんなキャラクターでも、イグニスの恩恵を受ける。バラチや、もしかするとミイラ(rF もありがたい)のように、序盤を安定させたい種族が最も得をする。丘オークやミノタウロスのように、次の神を得るまでの「弱い時期」を乗り切れる種族も、イグニスがもたらす抜群の安定感を好む。
山賊『ベオ』
ベオは丘オークのキャラクターしか信仰できない。その代わり、同族のオークを改宗させて仲間にする力を授けてくれる!
オークは、あなたを見たとき、あなたがあと一歩で倒しそうになったとき、あるいは倒すはずだったときに仲間になる。信仰心と経験レベルが高いほど改宗させやすくなるので、(今ではとても簡単になった)オークの坑道の攻略は少し待つのがおすすめだ。あなたのオークたちは、あなたの助けと数の力があればゾットの領域さえ攻略できるが、エクステンデッドでは苦戦する。ベオのオークはゲームでも数少ない永続的な仲間で、モンスターを倒したときの経験値を最大で半分持っていく。神のほうでも、ボーナスの経験値をただで分け与えてくれる。そうしてオークたちはやがてオークの族長へとレベルアップし、装備を与えることもできる。軍団には長柄武器がとても役立つ。あなたやほかのオークの後ろから攻撃して、ダメージを上乗せできるからだ。
ベオは強力な打擲の一撃も授けてくれる。信仰心の消費はかなり大きいが、これに代わるものはほかにない。視界内のどの敵にも必ず当たるのだ。脅威となるユニークも数ターンで倒せるし、うっとうしいボガートや、敵方のオークの大司祭、宝物庫の監視者も片づけられる。
ベオのもう一つの能力である蘇生(6*)は、本当に特定のオークに思い入れがある場合のためのものだ。普通は信仰心をすべて打擲の一撃につぎ込んだほうがいい。ほかに使い道がないのだから! アブラハムの宗教とのつながりを完成させるかのように、ベオは 5* で常に水の上を歩けるようにしてくれる。沼や浅瀬では少しだけありがたい。
おすすめの種族と職業: 先に述べたとおり、ベオを信仰できるのは丘オークだけだ。丘オークの修行僧はなかなかの組み合わせだ。丘オークはかなり強い種族だが、オークの司祭に殺されかけたときには、ベオが救いの手を差しのべてくれることもある。ベオの仲間を使う戦い方は召喚術や死霊術と役割がかぶり、オークたちが破壊的な妖術の邪魔になることもある。
覚者『ルー』
ルーは犠牲の神だ……といっても、捧げるのは死体やアイテムではなく、あなた自身だ。
探索していると、ルーはときどき3種類の犠牲を選択肢として示す。片腕を切り落とす(両手武器、盾、指輪1つが使えなくなる)ほど極端なものもあれば、腕力が少し下がるだけの軽いものもある。重い犠牲ほど見返りも大きく、危険な序盤にはルーの圧倒的な力が欲しくなるかもしれない。払うのは犠牲だけで十分で、祈祷スキルは要らない。
やがてルーの強力なオーラがあなたを守るようになる。攻撃を思いとどまらせたり、敵を気絶させたり、攻撃をはね返したりさえする。信仰心が最大でも何かが起きる確率は「たった」15%だが、それでもこのオーラは、どんなキャラクターにとっても目に見えて戦闘を有利にしてくれる。
ルーの能力にはどれも共通するテーマがある。信仰心を消費しない代わりにクールダウン(疲労状態)があり、一時的に最大 HP が衰弱することもある。
- 力の解放は、HP と MP を即座に回復し、さまざまな状態異常を治す。(ほぼ)ただで飲める回復薬を馬鹿にしてはいけない。
- 力強き跳躍は、バラチの蛙跳びと同じように、近くのマスを正確に選んで着地できる。囲まれたときや、とにかく逃げ出したいあらゆる場面で役に立つ(ただし騒音には注意!)。かなりのダメージも与え、しかも衰弱すらしない!
しかし、ルーの能力で最も目を見張るのは黙示録だ。信仰心 5* で得られ、視界内のすべての敵を叩きのめす。どうにか生き残った敵にも、弱体化させる状態異常を与える。ヒドラを倒すのにも、警報で目を覚ましたモンスターだらけの階を吹き飛ばすのにも使える、すさまじく強力な能力で、危険な場面ではどんどん使うべきだ。大きく衰弱はするが、敵の群れを倒せば、衰弱を軽くしたり完全に打ち消したりできるだけの経験値が手に入る。
おすすめの種族と職業: 近接キャラクターは、もともとオーラで打ち消せる攻撃を多く受けるし、どうせ使わない「犠牲」(魔法の系統、親愛、隠密など)から恩恵を受けやすいし、MP 消費の大きい視界全体への攻撃を誰よりもありがたがる。とはいえ、犠牲を受け入れる気があるならどんなキャラクターもルー向きだ。どの犠牲も気に入らなければ、罰なしでルーから離れられる(すでに払った犠牲は戻らないが)。
形なき『ジーヴァ』
ジーヴァはスライムの神だ。それにふさわしく、祭壇が必ず出るのはスライムの穴ぐらだけだ。寺院や獣の棲み処で見つけられたなら、なかなか強い神だ。(スライムの穴ぐらの外で)探索すると信仰心が急速に上がる。スライムの神であるジーヴァは、ジェリーやスライム(と眼球)をあなたに対して中立にし、腐食の効果への耐性と、スライムに覆われた壁への免疫をくれる。
ジーヴァで最も目立つのは、絶えず呼び出されるジェリーだ。ジェリーは次々とアイテムを食べてしまい、ジーヴァ自身も探索済みの階のアイテムを少しずつ消し去っていく。その埋め合わせとして、信仰心 1* のジーヴァは強烈な再生をくれる。1ターンあたり HP 0.8、MP 0.25 から始まり、信仰心が最大になるとその2倍になる。
あなたの体は、(たいていは)良い変異が次々と現れて絶えず変化し、悪い変異は自然に消えていく。こうした「良い」変異のせいで装備が着られなくなったり AC が下がったりすることもあるが、来るのも早ければ去るのも早い。
スライム化(5*)はジーヴァの最も目を見張る能力だ。ジーヴァは信仰心が速く上がるので連発でき、スライム化は脅威となるどんな敵も2ターン以内に中立に変える(ただし炎の球体を含む、もともと実体なしのものは除く)。粘液術(3*)はもっと安い祈祷能力で、周囲の壁を腐食性の酸の壁に変える。これを使って、いつでも恐ろしい腐食の弱体化を与えよう。
最後に、信仰心 6* になると、ジーヴァがぬめりのルーンの封印をただで解いてくれる(ただし、ルーンのヴォールトの戦利品はほとんどスライムに食べられてしまう)。それより前にそのルーンのためにロイヤルジェリーを倒していた場合、ジーヴァは死ぬ。だがロイヤルジェリーを受け入れれば(5*)、十分なダメージを受けたときに反射的に高レベルのスライムを生み出すようになる。
ジーヴァは勧めにくい神だ。理由はひとえに、祭壇が見つかるのがたいてい遅いことにある。ジーヴァの祭壇を見つけるまでのつなぎとしては、エリヴィロンやイグニスが候補になる。そのくらい後になれば、消耗品を拾ってためておく機会はもう十分にあったはずだ。
おすすめの種族と職業: どの神であれ、最初から使うつもりでゲームを始めるのはよくない考え方だが、ジーヴァほどそれが当てはまる神はない。とはいえ、強いモンスターにも、3つ目のルーンの候補3つすべてにも苦労するキャラクター、たとえばフェリッドやスプリガンが最も恩恵を受ける。トロル、歩き蔓、吸血鬼はいずれも再生が速い。つまり、ジェリーにアイテムを食べられる前に無駄にする時間が少なくて済む。燃え殻の侍祭は、獣の棲み処やスライムの穴ぐらまで待つ時間的な余裕があり、序盤に消耗品を無駄にすることも(たぶん)少ない。
酔客『ウスカヤー』
ウスカヤーは(戦いの)舞踏の神だ。儀式のように、信仰心はとても速く上がり、そしてすぐに消えていく。長い戦いなら信仰心が 6* に達することもあるが、何事もないターンが数ターン続くと 1* まで落ちてしまう。
- 踏み鳴らし(1*)は、相手に確実に割合ダメージを与える。横切り(2*)は、モンスターの列を突っ切りながら混乱させ、機動力を高めてくれる。
- その先では、ウスカヤーが敵を麻痺させてくれるようになり、急所攻撃するなり、ほかの方法で敵を粉砕するなりのチャンスが生まれる。
- 戦いが十分長引けば、ウスカヤーは敵を痛み分けの絆で結ぶ(4*)。一体の敵を傷つける攻撃が、近くのほかの敵も傷つけるのだ。斧で複数の敵を斬れば、その一撃一撃がさらに複数の敵に響く。あなたかモンスターがそこまで持ちこたえられればの話だが。
- 締めくくりはグランド・フィナーレだ。ゲーム中のどんな敵でも即死させられる(成功するかどうかは信仰心と祈祷で決まる)。信仰心をすべて使い果たすが、テレポートとしても、特に手ごわい敵を片づける手段としても使える。
おすすめの種族と職業: 祈祷にしっかり経験値を回せるキャラクター。より具体的には、斧使い(ダメージが増える)や、急所攻撃を狙うキャラクター(隙だらけの敵がいっぱい!)。魔術師(呪術師を除く)は避けたほうがいいかもしれない。魔法ではウスカヤーの舞踏をうまく続けられないからだ。
予測不可能の『ゾム』
ゾムは面白い神で、たぶんあなたを抱腹絶倒の死に方に導いてくれる。ゾムの行動の大半は、有害か、ただの演出か、ちょっと役に立つかのどれかだ。混沌の騎士はいずれ有益な変異をたくさん抱えることになるが、気まぐれひとつで自分を殺しにくる神に仕えていることに変わりはない。
おすすめの種族と職業: 混沌の騎士は最初からゾムを信仰している。これは「チャレンジ職業」とみなされていて、ゲームはどの種族にもこの職業を勧めていない。
瞑想者『ケイブリアドス』
ケイブリアドスは遅さの神だ。信者はやがて移動速度に最大 10 aut のペナルティを負う(たいていの種族では移動に2倍の時間がかかる)。遅いことは大きな不利だ。位置を変えようとすれば何度も攻撃を受ける危険があり、消耗品を使わずに逃げるのはたいてい不可能だ。だがケイブリアドスは、まさにその手段を与えてくれる神でもあり、そもそもそういう状況に陥らないよう助けてくれさえする。
信仰心が上がる(自分より速い生き物を倒すと上がる)と、能力値が上がる。6* では腕力、知力、器用がそれぞれ +15 にもなる。ケイブリアドスの信者は、重い防具を着ながら、より強い呪文を唱え、よりよく攻撃をかわせる。たとえば転位術を楽に使って、遅さを補うことができる。だが、この能力値の上昇はケイブリアドスそのものと同じくらいゆっくり始まる。序盤の迷宮では、遅さのせいで通常速度の多くの脅威に弱くなり、それを補ってくれるものもあまりない。最初の恩恵はささやかだ。ケイブリアドスは入信するとすぐに毒の進み方を遅くしてくれるので、毒が回るあいだに再生で持ち直す時間が増える。殺人蜂や獣の棲み処で役に立つ。
信仰心 1* から、時間の歪曲で生き物を減速させられる。この能力は祈祷にかなりの投資が必要だが、敵の戦闘力や追跡力を削げるのはやはり便利だ。
素早きものの屈服は強力な 4* の祈祷能力で、視界内のすべての敵に必ず当たる。高くつくとはいえ、脅威だらけの画面を丸ごと無力化できる。素早きものの屈服は速い敵に特に効き、殺人蜂、蜘蛛、焼酸の百舌のような群れで来る敵にも特に効く。そうした敵を倒せば信仰心も戻ってくるが、素早きものの屈服は高すぎて元は取れない。ダメージは祈祷ではなく、移動速度と XL で決まる。
時間からの離脱はさらに強力になりうる能力だが、完全に守り専用だ。信仰心 5* で使えるようになり、何百、何千ターンも身を隠せる。戻ってくる頃には、敵はあなたを探して散り散りになっているだろう。広い場所ほど効果が高い。モンスターはいずれ歩き去っていくので、少なくとも逃げるだけの余裕はできる。
ケイブリアドスの信者はミスをすると手痛い罰を受ける。一歩動くだけで、すべての敵に2〜3ターン分の行動を許してしまう。ケイブリアドスの後半の祈祷能力はミスの埋め合わせを助けてくれるが、よくあるミスを直すために信仰心を大量に使いたくはないだろう。遅いということは、Crawl の遊び方そのものを変える。ゆっくり遊ぶこと(文字どおりにも比喩的にも)に柔軟に対応できなければならない。
おすすめの種族と職業: 移動速度のペナルティをうまくかわして遊べるキャラクターとプレイヤー。できれば、ケイブリアドスがくれる能力値をすべて活かせるキャラクター。遅い移動は、たいていケイブリアドスに入信した直後がいちばん危険なので、修行僧のように信仰心をすばやく稼げるキャラクター、もともと遅い種族(ナーガやバラチ、あるいは鈍重がついたキャラクター)、信仰の護符を持つキャラクターは、ケイブリアドスを信仰しやすい。信仰心が速く上がるとしても、ケイブリアドスを信仰するということは、目先の強さを捨てて将来の強さを取ることだと心にとめておこう。
暗黒の『イレデレンヌル』
イレデレンヌルは不死をつかさどる闇の神だ。信者は(死霊術の魔法ではなく)イレデレンヌルの力を借りて、死者を呼び起こせるようになる。そうして生まれた不死者の群れは、戦いの役に立つうえ、イレデレンヌルの力の燃料にもなる。
イレデレンヌルを信仰すると、敵を倒すたびに自動的にゾンビや亡霊が生まれる。それ自体も役に立つが、階を一度でも離れると消えてしまう。見えている限り、ゾンビをさまざまな恩恵と交換できる(見えていないなら招集すればいい)。ゾンビは次のような力に変えられる。
- 魂2つと信仰心 2* で、より強い一時的な仲間を召喚できる。信仰心と祈祷が高ければ、涜神の従者や骸骨ドラゴンのような頼もしい仲間が出てくることもある。
- 魂3つと信仰心 3* で、生きた生き物から生命力を吸い取れる。ダメージはたいしたことがなくても、回復は緊急時にいつでもありがたい。
- そして信仰心 5* で、生き物の魂を縛って永遠に仕えさせられる。その生き物は生前と同じ能力と装備を持ち、能力値も同程度(序盤は目に見えて強い)で、攻撃には衰弱の効果がつく。ほかのゾンビと違い、こうした魂は階をまたいでついてくる。
なお、イレデレンヌルの怒りは比較的軽い(とくにルーンを3つ集めたあと)ので、乗り換えはかなり楽だ。
おすすめの種族と職業: 各階で不死者を山ほど作って「勢いをつける」余裕のあるキャラクター。重要な能力が死霊術や召喚術と役割がかぶり、妖術の邪魔にもなるので、イレデレンヌルを好むのはどちらかといえば近接キャラクターだ。
なお、イレデレンヌルが死体を蘇らせるせいで、該当するモンスターを倒してもトロル革の鎧や竜の鱗が手に入らなくなる。トロル、オーガ、スプリガンは、黒き松明をともすのはやめておいたほうがいい。
束縛されしもの『アシェンザリ』
アシェンザリは占術をつかさどる束縛された神で、プレイヤーに自分のアイテムを呪縛する力を与える。実のところ、信仰心を得る方法はこれしかない。そして一度呪縛したアイテムは、そのアイテムを永久に失うのでない限り外せないし、強化することさえできない。その代わり、呪縛のたびにスキルを強化する選択肢が示される。
呪縛を重ねるほど一つ一つの強化は強くなり、アシェンザリは常時効果もいくつもくれるようになる。まずは知識だ。あらゆるアイテムの即時鑑定(1*)、アイテムやモンスターの感知、さらにはポータルの感知まで。続いて霊視、明晰、壁の向こうを見通す力が得られる。ここで鍵になるのは「常時効果」だということだ。アシェンザリの信者は、強化されたスキルと知識を頼りに、命にかかわる状況を自力で避けなければならない。
アシェンザリはアビスもずっと楽にしてくれる。あの地獄のような場所の出入口を遠くから見つけられ、ルーンのヴォールトの目印になる壁や床も見え、近づいてくるモンスターも前もってわかる。3つ目のルーンの入手に苦労しそうなキャラクターには助かる。
おすすめの種族と職業: アシェンザリは、能力の底上げが欲しいキャラクターによく合う。高レベルの呪文を唱えるのにも、処刑人の斧をそれなりに早く使いこなすのにも、本来より浅い階に出てきた強敵に対処するのにも役立つ。ミイラは明晰とスキルの底上げの両方を好む。
嵐を呼ぶ者『クァズラル』
クァズラルは嵐をもたらす神だ。あなたが騒がしく、誇り高く、競争相手を根こそぎ叩きつぶすことを期待している。
クァズラルは嵐の盾を少しずつ強くしてくれる。嵐の盾は SH を上げ、ダメージを与える雲であなたを囲む。ただしその代償として、ものすごくうるさくなり、信仰心が高いと大量のモンスターを引き寄せる。嵐の盾は強くなり続け(うるささも増し続け)、普通は手に入りにくい飛び道具反発を与え、攻撃を受けるたびに追加の耐性もつけてくれる。
相手にすることになる膨大な数のモンスターに対抗するため、クァズラルは壊滅的な祈祷能力をくれる。自然の怒り(2*)は打擲型の爆発を呼び、双頭のオーガやヒドラのような序盤の脅威を楽に倒せる。天よりの災禍(5*)は画面の大部分を一掃する(ただしあなたには決して当たらず、隣接するマスにも起こりにくい)。精霊召喚(3*)は強力だが長くはもたない精霊を呼び出す。その中には、ゲーム中のたいていの敵を麻痺させられる大気の精霊もいる。どの能力も、本当の力を発揮するには祈祷へのかなりの投資が必要だ。
おすすめの種族と職業: 高い祈祷がとても重要で、早くから祈祷に投資しはじめられるキャラクターに最も向いている。騒音に引き寄せられた大量の敵に立ち向かえることも大事だが、たいていは敵を誘い込むことと、クァズラル自身の能力でうまく対処できる。クァズラルの常時効果の SH と飛び道具反発は盾を持たない欠点を補ってくれ、高ダメージの両手武器は騒音で集まった敵に押しつぶされる前に倒すのに役立つ。そのため、両手武器を使うつもりのキャラクターには特に魅力的かもしれない。クァズラルの能力はそれ自体が実質的に妖術のようなものなので、呪文使いにとってはやや役割がかぶる。
『ウー・ジアン評議会』
ウー・ジアン評議会は、神の座に昇った武術家たちだ。彼らを信仰し、その名において敵を倒せば、強力な技を授けてくれる。
早い段階で、機会攻撃を受けずに済む、移動を伴う攻撃が3つ手に入る。突進は敵に近づくときに追加のダメージを与え、旋風は横に移動するときに隣接する敵にダメージを与え、壁蹴りは壁を使って機動力を高める。最初はそれほど強くないとしても、これらの能力を最大限に活かせるかどうかはあなた次第だ。3つとも移動速度と同じ速さで発動する(壁蹴りは移動2回分かかる)が、実際に何回攻撃するかは武器の速さで決まる。
さらに、評議会は二つの能力を授けてくれる。蛇の鞭打ち(3*)は、一瞬で2回移動させてくれる。武術の攻撃も強化されるが、それに限らず使える。たとえば階段へまっしぐらに駆け込むこともできる。天の嵐(5*)は視界をさえぎる雲を生み出し、移動しながらの攻撃を続ける限り、ダメージと EV を大幅に高める。
おすすめの種族と職業: 当然ながら、ウー・ジアンの能力の大半から恩恵を受けるのは、近接戦闘が得意なキャラクターだけだ。その中でも、開けた場所に身を置いても平気な戦士なら、ウー・ジアンを選ぶのもいい。急所攻撃に頼るキャラクター、とくにコボルド(突進が視界の半分にも及ぶ)は、突進が実質的に猛進として働くのをありがたがる。
無信仰
もちろん、神を信仰しないという選択もある。ロールプレイのためでも、挑戦のためでも、無信仰は十分に有効な選択肢だ。Stone Soup は、神の助けで難局をしのぐことを前提に作られている……とはいえ、このゲームには神の助けをいっさい得られない種族もいるのだ。
おすすめの種族と職業: 神々の末裔は誇り高すぎて、どんな「神」も自分より上に置こうとしない。もちろん、大会のポイントのためでも、単に楽しむためでも、誰でも無信仰を選んでかまわない。
| 攻略ガイド | |
|---|---|
| 全般 | 攻略の流れ • 危機への対処 • 小技と豆知識 • 鑑定 • よくある質問 宝物庫:5 • ゾットの領域:5 • メガジグ(Mega-Zig) |
| キャラクター育成 | 序盤 • 中盤 • 終盤
初心者向けキャラクター • 神の選び方 • 武器の選び方 • 特化 |
| コミュニティのガイド | キャラクター別ガイド |